02












いつまでも、こんな時間が続くわけが無い。
そんな事はわかっていた。
ただ、余りにも、居心地が良すぎただけだ。

ただ、嬉しかった。
でも、こんなにも嬉しい時間を
忘れなければいけないのは
仕方の無い事なんだと想う。





過去を取り戻そうと必死になって
結果、過去も現在も
傷にまみれて。

でも、そんな傷が自分を確かな物にしてくれるとは
なんて間抜けな話なのだろう。

それでも私は未来を目指し、この地を離れる。










どこかに、自分の求める未来はあるのか。
流れ行く時間は、それに辿りつかせてくれるのか
自分がそこまで行かなければいけないのか。
そこに辿り付くまでに
どのくらいの物を捨てなければいけないのだろうか。










私はきっと、愛されている。
それは、多分何よりも大事な物なのだろう。

でも、それは枷でもあり
多分それを捨てる事で、辿りつける場所がある。

きっとそこが求めてやまない場所。








さようなら。
優しいみんな。






とても大切な




友人達。






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