昨日の夜から頭に響くノイズは消えないまま 僕達は夜を走る。朝を見つめるために。 そして、またこの闇を迎えるために。 車は、浜名湖方面に。 きっと、あっけなく、その朝は僕たちを迎え入れてくれるのだろう。 それこそ、有無を言わさず、強引に どれだけ逃げようとも、執拗なまでに追いかけて。 何の戸惑いも無く、時間は流れ 天気予報では雨。 それならそれで、しっとりとした時間を過ごせばいい。 必ずしも、そこに行かなければいけない話しではないのだから。 そして、朝。
淡い期待は裏切られ 誰もが喜ぶであろう、快晴の下、その日の時間が ここから、急速に流れ始めた。 02