夏へと向かう秋に。














 

つい、声に出して、呼んでしまう
二人の名前を。

優しい響きとともに
その香りが私の心を淡くくすぐる。

風に靡く髪
広がるスカート

その全てが、愛おしくて。










 
 


ゆっくりと、時は過ぎ
君たちはそのままに、私だけが離れていく。

もっと、夢を見ていたい。
この香りに酔いしれていたい。






















君たちはそのままで
季節はめぐり
君たちはそのままに
春を迎え、桜が咲き

そして、夏がやってくるだろう



 


私はまたこの場所で、こんなふうに
あなた達と出逢えるだろうか?
あなた達は、そのままで居てくれるだろうか?
私を、迎え入れてくれるだろうか?


あるいは。






























幽霊を捕まえました。




02