03





神様が、仮に居るのなら。
私は、こんな世界を望んだりはしない。


だって


二人が余りにも、寂しそうだから。









 





深く息を吸い

二人から離れ

遠くから見つめる。





この想いを
どうしたら二人に届ける事が出来るのだろう?


泣きたくて
叫びたくて


それでも、その程度では表現できなくて。



愛おしさと悲しさの波が心を包み込む。









生命の樹を遡ろう。

その先に在る真実を
心と命の源を巡ろう。

私は、世界と溶け合い、そこから二人を見守ろう。
ただ、幸せであることを。
笑顔であることを願いながら。




















おしまし