03







夜が流れ
朝がまた訪れて。


星湖亭に向かう。




 






栗色の髪に、黄色い花びら。

貴方には、向日葵が似合う。

夏の花が。


そう。誰よりも、貴方に。



 

 



 


船から降りて

 皆を見つめて。

背中から見える、貴方の心の穴を。
わたしでは埋める事は出来無いのだろうか?


 



 



ボートを目で追い、貴方は何を考えてるの?




小さく、細い肩を。



どんなに強く抱きしめても

やはり私の想いは、貴方には届く事は無いだろう。




悲しいけれど、それが現実だ。







そして、これは愛を知る者の余裕。
心が繋がった者の仕草。

それが隣に居なくとも。






そして、稲尾駅前。


 



 



 

ロケ中、電車が。

 

 







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