03













蒼かった大空がその色を変える頃

記憶は書き換えを終えた。



闇が、心と世界を覆い、私は涙を流しながら、帰途につく










高速道路の強い灯りが痛い。


途中のSAで、休息を取り、止まらない涙を拭う。


目を閉じて。




まぶたの裏に映るのは、彼女の優しい微笑。




 





ありがとう。


君に出逢う事が出来て
眠り、捨てられるはずの感情を、もう一度思い起こさせてくれて
つらさに変わってしまった記憶を、暖かな色に、書き換えてくれて。

私は、もう一度前を向いて最後まで行く事が出来る。








君が死ぬ時、私はどこに居るのだろう?
生まれ変わって、また君のそばに居る事が出来るのだろうか?


いや、居なくてもいいんだ。

この時間、一緒に過ごす事が出来て
私は幸せを感じたから。


だから。



























































































































今は、さようなら。


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