02 初日、この場所に向かっていた事が嘘のような時間 いつのまにか、心が覚えてしまった あなたの温もり、あなたの匂い それが、薄れてしまう前に。わたしの記憶のなかに在る君は 楽しそうに微笑んでいた。 それは、わたしの心を掴んで 離してはくれない。
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どこまでも続く暖かい時間。 私には何が出来るのだろう。
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きっとこれから先 何年たとうとも、君はわたしの心を離さないだろう 何より、わたしは離せない。 もう、私の心と一体になってしまっているのだから。
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ただ一つの愛を。 全てを越えて、手に入れた愛を、私は無くしてしまった。 だから、京都に彼女と共に旅行をして 自らのつまらない。明日には塵に還っていてもおかしくないような記憶を、自らの手で 書き換えた。 それが、良いとか悪いとか、何も考える事無く。
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なぜならば。 私は、彼女を愛してしまったから。
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消せない傷が、疼いて仕方がない。 出来れば、生きていれば、彼女と一緒に居たかった。 彼女と共に、土に還りたかった。 今でも、君が私を呼ぶ声が聞こえる。 あの優しい声で。 私に、君の代わりなんて必要なかった。 君が傍に居てくれれば、それだけで、生きてゆけた。 でも、もぅ居ない。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・ 彼女は、どこに行ったんだ? 04